台風は地震と違い、接近まで数日の猶予がある。
この時間を活かせるかどうかが被害の差を生む。
気象庁の予報精度が高まる「72時間前」を起点に、
時系列で何をすべきかを整理する。
1. なぜ「72時間前」が基準になるか
気象庁の台風進路予報は、72時間前(3日前)の時点で誤差が比較的小さくなる。
これ以降は「自分の地域が影響圏に入るかどうか」の判断がしやすくなる。
また、ホームセンターでの資材入手・スーパーでの食料確保も72時間前が現実的なラインだ。
✅ 台風準備の3つのフェーズ
- 72〜48時間前:情報収集・物資確保・屋外の片付け
- 48〜24時間前:建物の補強・避難判断・準備完了
- 24時間前〜上陸:外出禁止・待機・情報収集のみ
2. 72〜48時間前:物資確保と情報収集
情報収集
- 気象庁・NHKで台風進路・強度を確認(72時間予報)
- 自治体のハザードマップで浸水・土砂崩れリスクを確認
- 避難勧告・指示の発令基準を事前に確認しておく
- 電池式ラジオの動作確認と電池の残量チェック
物資確保(この段階で行動しないと入手困難になる)
- 飲料水(1人3L×3日分)の確保・浴槽に水を貯める
- 食料(3日分)の確保——加熱不要のもの優先
- 懐中電灯・電池の在庫確認と補充
- モバイルバッテリーをフル充電しておく
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屋外の片付け
- 植木鉢・物干し竿・自転車などを屋内に移動または固定
- 排水溝・側溝の詰まり・ゴミを取り除く
- 雨戸・シャッターの動作確認
3. 48〜24時間前:建物の補強と避難判断
建物の補強
- 窓ガラスに飛散防止フィルム・養生テープを貼る(すでに常設しているのが理想)
- 雨戸・シャッターを閉める
- 屋根・外壁に損傷がある場合はブルーシートで養生(この段階が限界)
避難判断
| 状況 | 推奨行動 |
|---|---|
| 浸水ハザードマップで浸水リスクが高い地域 | 早期避難を決断(48時間前に避難所へ) |
| 土砂災害警戒区域内 | 早期避難を決断(雨が降り始める前に移動) |
| 浸水リスクが低い高台・新耐震建物 | 在宅待機を検討。備蓄・停電準備を完了させる |
| 高齢者・障害者・乳幼児がいる | 早めの避難(移動に時間がかかるため) |
⚠ 「風が強くなってから避難」は命取り
暴風域に入った後の外出は屋外の危険物が飛来し、歩行も困難になる。
避難は必ず台風接近の24時間以上前に完了させる。
迷ったら早めに動く。
停電への備え
- ポータブル電源をフル充電しておく
- 冷蔵庫の温度を下げておく(停電時の食品保持時間を延ばすため)
- スマートフォン・タブレットをフル充電
- 懐中電灯・ランタンを取り出しやすい場所に置く
4. 24時間前〜上陸:外出禁止・情報収集に徹する
⚠ この段階では外出禁止が原則
24時間前以降の外出は危険が急激に高まる。
物資の買い出し・避難の移動はこの段階では原則行わない。
すべての準備を前のフェーズで完了させることが前提。
やること
- NHKラジオ・防災アプリで台風の最新情報を継続確認
- 自治体の避難情報(警戒レベル)をリアルタイムで把握
- 浸水が始まった場合は2階以上へ垂直避難(屋外への外出はしない)
- 停電時はろうそく不使用(火災リスク)。LED懐中電灯・ランタンを使用
上陸後も油断禁物
- 台風通過直後は「目」で一時的に風が止まる——再び暴風が来る
- 増水した河川・用水路には絶対に近づかない(流速が見た目より速い)
- 冠水した道路は深さが不明——車・徒歩での進入は避ける
5. 台風準備チェックリスト(印刷用)
| フェーズ | チェック項目 |
|---|---|
| 72〜48時間前 | □ 台風進路・強度を気象庁で確認 |
| □ ハザードマップで自宅のリスクを確認 | |
| □ 飲料水・食料3日分を確保 | |
| □ モバイルバッテリー・スマホをフル充電 | |
| □ 電池式ラジオの動作確認 | |
| □ 屋外の物を片付け・固定 | |
| 48〜24時間前 | □ 雨戸・シャッターを閉める |
| □ 避難の要否を判断・決断 | |
| □ ポータブル電源をフル充電 | |
| □ 冷蔵庫の温度を下げる | |
| □ 防災バッグの場所を確認 | |
| 24時間前〜 | □ 外出禁止。情報収集のみ |
| □ ラジオ・防災アプリで継続確認 | |
| □ 浸水時の垂直避難ルートを確認 | |
| □ 通過後も河川・冠水道路に近づかない |


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